NISHIKI KINDERGARTEN :: For The Future

子ども社会の特権

子ども同士の喧嘩の原因で多いのが

・物の取り合い

・順番抜かし

・スペースの取り合い

大体いつも上位に入っています。

 

年少児は、

「先生、○○ちゃんに叩かれた」

年長児は、

「先生、○○ちゃんに○○って言われた」

と言いに来てくれます。

『叩かれた』と『言われた』ここで僕は子ども達の

成長を感じます。

『言われた』と言っていた年長児も、年少の頃は

『叩かれた・押された・噛まれた』と言いに来て

いました。

いつも何かあったら直ぐに手が出ていた子が

言葉にして自分の気持ちを伝えることができた。

ここに成長を感じます。

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人を傷つけてしまう。暴力を振るう。間違いなく

してはいけないこと。けど、幼児期に人を叩いて

しまった・叩かれたという体験は生涯において

貴重な成長体験になるのです。

 

幼児期の喧嘩体験は、自分を主張する力や

相手の立場になって物事を考える力、

人間関係の基本を学ぶ場など大切な心の

成長へと繋がります。

 

さっきまで喧嘩をしていたのに何もなかったか

の様に仲良く遊びだす、子ども社会の素晴ら

しい特権なのです。

 

喧嘩もしたことないのに「仲良く遊びなさい」

って言っていませんか?大なり小なり喧嘩を

たことがあって初めてその教えが伝わります。

 

子ども達のやり取りの行方を見守ることも

大切な大人の役割です。しかし例外が一つ!

僕は男の子が女の子に手を出した場合は

理由はともかく「女の子を叩いたらダメ!」と

ビシッと叱ります。これも生涯大切なこと。